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2007.09.23

GOLD

こんばんは、Kumaです。久々の週末の更新です。

 墓参りにいって戻ってきたところですが、途中、大渋滞に巻き込まれ疲れました。年金問題だけでなく道路行政もなんとかしてもらいたいです。

 さて、先週、GOLD2000ドル台と書いて、コメントやメールなど複数入ってきています。ちょっと鼻息の荒い方もおられるかもしれません。そこでちょっと古い金価格も含め調べてみました。

 まずは、あられさんのご質問にあったGOLDとは、、、ですが、Kumaは、地金とコインを一番多く買っています。金鉱山関連の投資信託などもあります。最近はETFも始まりましたし、同じETFでも、現物に交換できるETFと、交換できないETFがあります。当然、金先物取引も可能ですね。このように多数の投資手法がありますので、GOLDに投資したいなら、それぞれ、リスクや資金効率、商品特性に合わせて選択されるのが良かろうと思います。円建て、ドル建てなど、多様な組合せから選択可能です。流れとしてGOLDの現物が上がれば他の派生商品も基本的には上昇志向と思われますので、お好みで判断してください。

 次になぜ上がるか?ですが、書店にいけばGOLDを勧める書籍は多数あります。別にどれが正解とか無いですし、本当に上がるか?も不明ですが、上がると思ってGOLDに投資してる人がどんな事を考えているのかを理解することが参考になるでしょう。

 おおまかな話をすれば、GOLDは、現在、商品としての投資先ですが、歴史的に通貨の役目があったり、宗教要素があったり、他の投資商品と異なる側面を持っている事があげられます。アメリカが兌換を止めた後でも、世界の中央銀行はGOLDを所有しています。

 米国 8135トン
 ドイツ 3428トン
 IMF 3217トン
 フランス 2826トン
 イタリア 2452トン
 スイス 1290トン
 日本 765トン
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 (出展:GFMS GoldServey2006)

 GOLDの多様性の中で最近の動きと連動の高い話を上げれば、ドル安がポイントです。ドル円だけを見ていると理解できないかもしれませんが、ドルカナダや、ドルユーロを見ていただければ、利下げ後、ドル安が続いていると思います。結局、GOLDには、兌換が停止された今でも紙幣の裏打ちとしての側面があり、ドルが安くなると、金価格が上がる傾向があるのです。ドルが信用できない、、、ただの紙切れ、、、との認識が強くなれば強くなるほど、GOLDへ資金が流入するという流れです。(今のところ、ドルが安くなったので、GOLDを売って、ドルを手に入れたという話はあまり聞きません。(鉱山は別ですよ。)) たとえば、日本円が、10月1日からただの紙切れに変わるとしましょう。そうすると、多くの人は10月1日までに日本円を使おうとします。しかし、野菜や肉、車や家を買ってもいつか朽ち落ちます。でも、GOLDを買っておけば長期保存が可能です。また、10月1日へ向けて、最後に日本円を持っていた人がババをつかまされる事になりますので、どんどん、物の値段があがってゆきます。当然、GOLDの価格も上昇します。なんとなくイメージは、つかめたでしょうか?

 繰り返すと、ドルという紙幣の価値が減っているのです。FXでドルの金利が高いので投資した方も多いと思います。これは、ドルの価値が低いから、高い金利を付けないと誰もドルを受け取ってくれないということです。(世界最強の通貨は¥ですよ。ちなみにGOLDの地金は金利がつきません。) 年々ドルの価値が減っていくから、そのヘッジとして、GOLDを買う人が増え、値段が上がっているということです。利下げ後のGOLDの上げに限れば、金利が下がったドルの価値は相対的に下がりました。その分、ドル紙幣に見切りをつけ、GOLDへ資金が流れてきているということです。

 説明が下手なのでわかりにくいかもしれませんが、飛躍した話をすれば、世界中の人が豊かになろうとし、各国の紙幣が蔓延し、いつか(というか既に、、、)紙幣の価値が減っていく時代がきます。すでに商品(=現物)の時代と言われているのもそのためです。過去、紙の紙幣を数百年にわたって価値を維持した国はないでしょう。すべて、どこかで破綻し、紙切れとなり、仕切り直しがおこなわれているはずです。そんな地球規模のペーパーマネー経済の破綻は、そう遠くなくKumaが生きているうちにおこる可能性は十分あります。予想では、何かをきっかけに、ドル金利の上昇から始まり、世界各国で金利の急激な上昇と猛烈なインフレの嵐が吹き荒れるでしょう。当然、GOLD、原油、とうもろこし、不動産、、、あらゆる現物資産があがってゆくことでしょう。そんな視点からは、GOLDは、投資先というより、資産のヘッジとして購入することになります。いま、世界中の金融市場で行われているゲームは、中央銀行ですらコントロール不能で、参加者当人すら理解できない状況になっていることは、サブプラ問題だけを見ても、その一端が垣間見えたはずです。世界中で行われているデリバティブ取引は、すでに誰も理解できない規模に達しており、その想定元本はサブプラの規模が子供のお小遣い程度に見えるのではないでしょうか。いつ、誰がトリガーを引き、その始末を政府要人がどう取るのかはわかりませんが、そんな不安がGOLDの価格を押し上げます。実は、こんな金融問題が、おこる、おこらないという事はどうでもよく、おこるかもしれない、、、というだけで現在の値動きになっているわけです。戦後、ドイツはハイパーインフレに見舞われましたが、世界の主要国が同時に、かなりの規模のインフレに見舞われる、、、こんなシナリオであれば、かなり現実味を帯びるはずです。

 ほか単純な話をすれば、原油は、ここ最近の相場で10倍になりました。金はまだ、2~3倍の水準です。ここから3倍になる可能性は十分あります。また歴史を振り返れば、1927年(昭和2年)には、1.37円/gだったそうです。現在2500円は超えていますので、90年間で1824倍に値上り(円建て)しています。戦後の1973年あたりを見れば、ドル建てで、約100ドル/トロイオンス(約1000円/g)、34年後の現在、約700ドル台/トロイオンス(約2500円/g)となっており、ドル建てで7倍、円建てで2.5倍になっています。(ドルの価値は円にくらべて同期間で1/3になったという事もわかります。為替レートに連動していることも理解できます。) このようにドルの価値が下がれば下がるほど、GOLDは上昇傾向になるのです。 また、ドル金利を5%とおけば、20年複利で元本が2.65倍になります。ということはGOLDも20年間で等価であれば、2.65倍になってもなんら不思議な事はないですね。ドル建てで34年間で7倍を、金利にひきなおせば、年利5.9%に相当します。米国のここ34年間の平均金利は調べていませんが、仮に6%程度とすれば話のつじつまも粗方あいます。

 金関係の本は書店に多数並んでいますが、最近読んだ、松藤民輔氏の書籍をご紹介いたします。

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他、Kumaも書籍でさらっと書きましたが、お金は相対的な価値の間を行き来し、それがマネーフローなって現れます。大きなお金は、株があがるから買うのではなく、株や、とうもろこしや、米債や、GOLDや、ユーロや、ドルや、トヨタの社債や、WTIや、各国の税制や、政治家や、環境汚染や、教育水準や、国民のやる気、汚職の度合い、、などの価値を比較し、割安感のあるところ買い、割高感のあるところを売るのです。こんな視点を持たず、目先の株の動きばかり見ていても、流れは見えにくいです。KumaがGOLDを買う理由は、上がっているから、、、です。上がる理由など、後付で解釈されるだけで、真の理由はわかりません。買う人が多いから上がる。上がるから、買う、、、そんなトレンドが現在生じていると信じているからです。(すでに買い始めてから2倍の水準になってます。) 一度、10万円出して1オンスコインを手にしてみてください。何か感じるものがあれば自分の心の声に従って見ることです。

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コメント

はじめまして。
supre大将のところで、Kumaさんに注目し、この板にたどり着きました。勝手に、日本株の専業の方なんだと思い込んでいましたが、ゴールドを現在の半値の頃から仕込まれていたと知り、その先見の明に脱帽するとともに、日ごろの日本株の解説のすごさを改めて認識しました。
本日のゴールドの解説も、簡潔で非常にわかりやすかったです。私も金はここ数年で2000ドル超えもありうると予想し、金鉱株を仕込んでいます。
今後とも、鋭い解説をよろしくお願いします。

投稿: mingon | 2007.09.24 08:22

金のことに、たくさんご説明していただき、ありがとうございました。
それにしても、高騰してますね。
金価格のチャートを見て、ため息がでてしまいました。

今後も、いろいろな視点から、解説よろしくお願いします(._.)オジギ

投稿: あられ | 2007.09.25 10:03

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